2021/12/26
マイクロエンドの講習会に行ってきました
とみかわデンタルオフィスのインプラント専門サイトをご覧いただきありがとうございます。
先日,マイクロエンドの2日間の講習会に行ってきました。
マイクロエンドは歯科用の顕微鏡(マイクロスコープ)で行う根の治療のことです。
講師の先生は,日本だけでなく世界でマイクロエンドの講演をされ,診療で使用する道具も開発されている著名な方です。
マイクロエンドにも色々と考えがありますが,私はその先生の治療に対する姿勢が好きで,とても勉強になりました。
ここまでは普通の感想です。インスタに載せようかと思ったんですが,講習会の報告って微妙ですよね。
アピール感がすごくて。その点,このブログを見ている方は少ないので安心です。
それはさておき,根の治療は保険ではしたくないと日々思っています。実際,根の先に病変(膿)が大きくあるケースでは保険での根の治療をお断りすることもあります。そんなことを言うと一部の先生に怒られそうですけど。
難しい根の治療を保険でしてしまうと,まず,根の本来の形をさらに壊してしまう可能性があります。
そして,『やはり治らない⇨自費は高額なので無理⇨どうする?⇨しょうがないマイクロスコープ使おうか⇨ラバーダムしないとやりにくい・・・ラバーするか⇨30分では無理か・・・⇨しょうがない1時間取ろう・・・』となることがあります。これは自費でされている方に失礼ですし,ボランティア診療の極みです。当院に借金がなく,副収入でもあれば良いのですが,そんなうまい話はありません。
日本の根の治療に対する保険点数が安すぎるのが一番の・・・ですね。
ただ・・・被せ物が自費と決まっている場合は,正直・・・その限りではないところが難しいところです。
被せた後に根のトラブルが起きるのはこちらも嫌ですからね。
マイクロエンドだと絶対に治るとは言えませんが,当院でできる最大限の治療なのでこちらも次の一手を打ちやすいです。
当院の保険と自費の根の治療の間には越えられない壁があり,例え保険の根の治療で治っても,『今回は体が頑張ってくれたんだろうなぁ・・・予後はどうなんだろうか』と思ってます。昔は純粋に喜んでいましたが,マイクロエンドを知ると・・・
ちなみに,講師の先生のマイクロエンドの費用は当院の3倍くらいでした・・・当然だと思います。
当院の値段設定は歯の種類で一律なのですが,その先生から『難しい根の治療も同じ値段なの?』と言われました。
確かにそうなんですよね・・・土地柄もあるので・・・今後の課題です。
開業して良かったとは思うことはたくさんあります。自分の思う診療ができるのは幸せです。
ただ,診療以外にも考えなければならないことが多く,悩みはつきません。
悩んでも解決しないことで悩んでしまうので,性格的に開業は向いていたのかどうか・・・と思う日もあります。
最近,不意に心臓が痛いことがあり・・・人間ドックでは問題なかったので大丈夫だと思いますが。
今年もあと2日で仕事納めです。
事故のないように。
それでは。